天才ライダー苦悩編

xxsidxx2005-07-04

RG250Γの不調で、新たな相棒を探す。
ただ、時代はアメリカン。
ティードやビラーゴが街に溢れ、レーサーレプリカはそのあまりに暴力的な攻撃に姿を消していった。
そんなご時世。
私も20歳を過ぎ、正直レーサーレプリカに乗るほど若くない気がしていたし、ラインナップに僅かに残った物は高価すぎた。
250のバイクが80万ってのは納得出来なかった。
また、バイクを購入すること自体にも迷いがあった。
その時は既に専門学校も卒業して車も持っていたので、バイクはもっぱらローリング専門だった。
峠の往復しかしない乗り物、アメリカンのブームで競い合う人も峠にはいない。
自分の思っていた大人って年になり、レーサーにもなれなかった。
そんな自分を恥じた。
でも自分が信じた事を捨てたくなんてなかった。
だから探した。
結論はあまりにあっけなく。
ネイキッドで、すっかり虜になった2サイクルで。
・・・
R1-Zしか無いやん。
SUZUKIが無いやん!
WOLF250って生産終了かい!
・・・・
バリーシーンってYAMAHAにも乗ってたしな。
ケニーロバーツもYAMAHAだな。*1
じゃR1-Zで♪

気を取り直してまた走る。
友達の勤めるバイク屋主催のサーキット走行会にも参加。
でもこれが悪かった。
道幅全部使って走れない。
ラインなんて判らない、いや、どこを走ったら良いか判らない。
走りを見てくれたゲストの福田照男氏にアドバイスを求めたら「・・・・ツナギが格好良いね。」と言われた。*2
この日からサーキット恐怖症となる。
根拠のな自信ってのは自惚れだって事も知ったけど。
以降、何年もローリングしながら「何の為に走るのだろう?」という疑問を抱える。

*1:シニアだよ

*2:ダイネーゼ着てました。今も昔も形から入る人間なんだよね・・