最小公約数と最大公倍数

久しぶりにブラビッシモさんにお邪魔してきた。
何でも工場の模様替えやらを行ってるそうなので、何か役に立てないかと思って行ったのだが、すっかり整理されていてヘルニアンな私の出る幕無しであったんだけど。
ま、全く何もしないのも何なんで、レーシングスタンドなんかを磨いたりしながらお話を聞かせてもらった次第。
この話が実に面白く、また難しい・・・



バイクは出来るだけ起こしていた方が、アクセルを早く開けられるので速い。



頭では理解していたつもりだったが、私は甘かったみたい。
ついつい膝擦りコーナーリングを楽しんでしまっていた様だ。
峠の膝擦りライダーだった私は、楽しいその時間が長すぎる傾向にあるのだ。
ライン取りの話を聞いても、イマイチ理解しきれなかったのもそのせいだ。
出口でアウトに向かって走らす訳だが、私のそれは形だけだと思い知った。
だって長くバンクさせてるから、正直そんなに縁石をなめる程までアウトに膨らまなくても走れるのだ。
最小公約数のバンク角で最大公倍数のスピードで駆け抜けると、必然的にそういうラインになるんだろう。
私のラップタイムを話したら「そのペースでは、私は膝を擦れない」と社長に言われた。
いかに格好だけのライディングで走っていたかと言う事。
間もなく「人生の半分はライダーであった」という年になるのに、このありさまである。
ハングオフスタイルの膝擦りライディングは、あくまで速く走る副産物であって、速く走る主役では無かったのだ。



目からウロコ。



この事だろう。
早く実践してみたい。
雪が疎ましい今日この頃・・・